ボウボウラーメン かそり 千葉県千葉市若葉区
シビれとカラさ。その異なる2種類の辛さを双方向に極めるラーメン屋。それがこの「ボウボウラーメン」である。
千葉県内にチェーン展開するラーメン屋とあって、勝浦タンタンメンや、竹岡風の醤油ラーメンもメニューにあるが、この店の主軸は、唐辛子系の「ボウボウラーメン赤」と山椒系の「ボウボウラーメン黒」である。
かなり好きな店なので、まぜそば等を含む全てのラーメンを食しており、その結果どれもハズレなしという奇跡のようなラーメン屋なのであるが、その中でもシビレを極める山椒の「ボウボウラーメン黒」は唯一無二と言っていいほどに完成された味を誇る。
赤と黒ともに辛さの段階を選ぶことができ、店舗によって異なるが基本的には1~5辛と鬼辛と6段階で変更が可能。単なる激辛ラーメンではなく、飽くまで味とのバランスを重視しているので、とても食べれない程の辛さではないが、4辛からはハバネロを使用するため、発汗量が物凄いことになる。個人差はあるが、私は異常と言っていいほどに発汗量が多いため、汗を拭かずに放置していると額から垂れた汗が顎を伝い、ラーメンの丼に滴るという、とても不快な現象が起きてしまうのだ。まあそれは完全なる余談ではあるが。
麺は平打ちタイプのギザギザとした麺。食べ応え十分であり、主役とも言えるスープをしっかりと拾うため、非常に相性がいい。野菜はシャキシャキに炒められており、スープとは別に味付けされたもやし、ニラ、玉ねぎ、ニンニクは単なるトッピングではなく、しっかりとラーメンの一部というくらいにとても旨い。
そしてなんと言ってもスープ。白みそをベースとした甘めのスープに山椒をたっぷりと使った脂がコクを引き立たせる。旨さの中にある山椒のシビレがとても心地よい。
最後に、この店の素晴らしいところは、他のラーメンも滅茶苦茶に旨いことである。ここまで書いておいて何言ってんだという感じではあるが、実は「まぜそば」が一番好きであったりする。