偉大なる孤食

孤独を味わうことで、人は自分に厳しく、他人に優しくなれる。

蒙古タンメン中本 冷し醤油タンメン

冷し醤油タンメン

・冷し醤油タンメン 800円 ・野菜大盛 70円 ・冷し味噌スープ 200円

またもまたもまたもまたも蒙古タンメン中本より「冷し醤油タンメン」。いくら好きとはいえ、何度も、それも連続で紹介すると流石にあざといというのは自覚しているのであるが、ここ最近は中本以外のラーメンをあまり食べていないので、結局こうなる。

だがしかし、今回ご紹介する「冷し醤油タンメン」は、中本においてはある種「異質」と言っていいラーメンである。

中本と言えば旨辛ラーメン、だれがどう見ても辛いラーメンを売りにしている店なのであるが、その中でこの「冷し醤油タンメン」は全く辛くないラーメン、つまり中本の中ではかなり異質なモノである。

中本に行くのに辛くないモノ食べるなんて、ちょっと何言ってるかわかんない。なんて思う方大半であるとは思うが、まあそれに関しては確かに概ね同意せざるを得ないところもある。

これは野菜通常盛

だが、現実としてこの「冷し醤油タンメン」は本当にどうかしてしまう程に旨いのである。

あまり知られていないが、「冷し醤油タンメン」は都度調理に分類され、注文が入ってから調理担当が都度作り上げるので、野菜は旨味たっぷりシャキシャキに炒められ、そこに生姜とニンニクと胡椒を効かせた超旨醤油スープが合わさり完成する。分類としては醤油ラーメンなのではあるが、醤油特有のカドの立ちは全くと言っていいほどになくどちらかというと塩に近い。決してパンチが無いわけではなく、むしろガンガンに効いた生姜とニンニクと胡椒がジャンキーさをも演出するが、それでいてまろやかな優しい味とも言える。ここらへんの味の作り方はまさにプロと言ったところか、私には絶対に作り出すことのできない境地である。

もはや麺が無くとも野菜のたっぷり入った超旨スープとして完璧な仕上がりとなっており、これだけで1つの料理として完成の域に達している、まさに中本を極めた人間が行きつく新境地「中本は辛い辛くない関係なく、旨いラーメン屋」を具現化する一品なのだ。

でも、せっかく中本に来ているのに、辛味を味わえないのはやっぱり勿体ない…。非辛メニューが旨いのは百も承知だが、それでも二の足を踏んでしまう。

中本好きであればそういう方多数であると思います。そしてその需要にピンポイントで応える神メニューが中本にはあるのです。それが…。

中本を極めたら行きつくメニュー

画像奥に鎮座するサイドメニューの「プチスープ」。プチスープは「味噌タンメンスープ」、「北極スープ」、「冷し味噌スープ」の3種から1つ選ぶことができます。

この中から、中本で一番辛いラーメンのスープである「冷し味噌スープ」を選択すれば、なんと「中本で一番辛いラーメン」と「中本で一番辛くないラーメン」を両方楽しむことができるのである。

つけ麺タイプのこのメニューの特性上、麺は別皿に提供されるので、本当に自由に両方を任意のタイミングで食すことが出来る。この冷し味噌のプチスープなんかこのメニューのセットのために生まれてきたんじゃないかと言う程の神の組み合わせである。

あまり日の目を浴びる機会のない中本の非辛メニュー。騙してないし、本当に旨いので、是非私と同じように野菜大盛にプチ冷し味噌スープをセットにしてご賞味あれ。

本当においしいよ~。