偉大なる孤食

孤独を味わうことで、人は自分に厳しく、他人に優しくなれる。

蒙古タンメン中本 サッポロ味噌ラーメン

サッポロ味噌ラーメン

・サッポロ味噌ラーメン 740円 ・野菜大盛 70円

あ、毎度どうも、またもや蒙古タンメン中本からの一品です。

今回紹介する「サッポロ味噌ラーメン」は、蒙古タンメン中本の先代である「中国料理 中本」の時代から提供されている由緒ある正式なメニューなのだが、2021年7月現在では上板橋本店と市川店でしか提供されていない店舗限定メニューなのである。

現在でこそ2店舗で提供されるが、市川店は2019年開店と比較的新しい店舗であるため、それまでは長らく本店限定の本当にマニアックなメニューだったのだ。

そしてなんと私、今まで散々中本ファン気取りの記事を上げておきながら本店には一度も行ったことがなく、このサッポロ味噌ラーメンは気になりつつも長らく未食であった。

そして今回ようやくありつけたわけです。このラーメンのためだけに市川まで向かって…。

サッポロ味噌ラーメンは都度調理であり、他のメニューに流用されないオリジナル味噌スープに、大量のもやしとニンニクが炒められてトッピングされる。

ラーメンの構成としては、もやし、にんにく、スープ、麺と物凄くシンプルである。肉すら入っていない。本当に旨いラーメンはゴチャゴチャトッピングするよりもシンプルな構成のほうがその旨味をストレートに味わうことができるという持論があるので、これはとても私好みだ。

まずはスープから味わう。味わった最初の印象は、思ったよりも辛い、であったが、すかさず旨味が押し寄せてきた。純粋なスープの旨さで言えば中本のメニューの中で一番好みかもしれない…。それほどまでにコクと旨味が引き立っていた。

シャキシャキのもやしはスープで味付けされながら炒められているのか、もやし自体に味が染み込んでいるため一心不乱にワシワシ食べられる。もはやこれだけで1つの料理だ。

麺はいつもどおりの中太麺。中本の麺はあまりフィーチャーされないのだが、こういうシンプルかつ辛さも控えめ、純粋に旨さを追求したようなスープでこそ、この麺の旨さや相性のよさを改めて認識できる。

ちなみに私は蒙古タンメンよりも味噌タンメン派であり、ラーメンには麻婆を入れないほうが好きなのであるが、サッポロ味噌ラーメンに限っては麻婆の投入はおおいにアリだと感じた。具材がシンプルなので、麻婆による味の変化がとても分かりやすく、麻婆の旨さをまたも再認識するのであった。

ところで今から10年程前まで、中本の上板橋本店には「蒙古ラーメン」というメニューがあった。それはこのサッポロ味噌ラーメンに麻婆が加えられたものであったのだが、看板メニューの蒙古タンメンと名前が似ているため紛らわしかったのか、惜しくも蒙古ラーメンはメニューから撤廃されてしまった。

 

店舗限定なのが勿体ないと思えるほどに感動を得たサッポロ味噌ラーメン。これを食べるためだけにまた私は市川に向かうことであろう。