偉大なる孤食

孤独を味わうことで、人は自分に厳しく、他人に優しくなれる。

青島食堂 曲新町店 新潟県長岡市 長岡ラーメン

長岡ラーメン

青島チャーシュー 900円

日本全国各地にはご当地ラーメンが数多く存在する。ここ、新潟県長岡市の青島食堂で提供するこの美しきラーメンもそのご当地ラーメン「長岡ラーメン」の1つである。

長岡ラーメンは正式には「長岡生姜醤油ラーメン」と呼ぶようであり、その実に具体的かつ具現的な名を冠するとおり、生姜を強く利かせた醤油スープをベースとしたラーメンである。

ラーメンに生姜はあまり聞かない組み合わせであると思われるが、醬油ベースには物凄く合うのである。

事実、私の一番好きなラーメン屋である「蒙古タンメン中本」にも醤油ベースの「冷し醤油タンメン」というつけ麺メニューがあるが、これも強く生姜とニンニクを利かせた非常にマニア受けするモノなのである。

もちろん、昔ながらのあっさりとした醤油ラーメン(中華そば)を食べたいなんていうときは、どう考えても生姜なんか組み合わせたら邪道になってしまうのであるが、純粋に旨い料理を追求した際には、醤油スープと生姜というのはあっさりとしながらもジャンキーさを生み出す魔法のような組み合わせなのである。

 

長岡ラーメン

ライトな見た目からは想像もできないような、パンチ力のある食べ応え存分のラーメン。スープが主役であるためか、麺はかなり控えめな、それでいて全体のジャンクさを失わないような縮れ麵である。

トッピングもネギ、ナルト、メンマ、ホウレン草、海苔と如何にもな中華そばといった風体がとてもいい。なんでも詰め込めばいいという訳ではなく、こういった引き算的な考え、これが遥か昔ラーメンが誕生した時から考えられていたというのが末恐ろしい。

 

兎にも角にも、ご当地の名を冠するラーメンと言うのは、その地域の名刺代わりにもなるもので、旅行なんかでその地域に訪れた際に、とりあえず名を冠するものを食べておけば、その地を堪能した感が出るので、非常に素晴らしいものであると言いたい。