偉大なる孤食

孤独を味わうことで、人は自分に厳しく、他人に優しくなれる。

蒙古タンメン中本 冷し味噌やさい

冷し味噌やさい

冷し味噌やさい 野菜大盛 1,070円

またも蒙古タンメン中本から、「冷し味噌やさい」。こちらは中本で一番の辛さを誇る「冷し味噌ラーメン」に野菜がトッピングされたつけ麺タイプのラーメンであるが、「ただ野菜を入れただけ」ではなく、調理方法やその味もかなり異なる。

morrissey-gourmet.hatenablog.com

 

まずこの冷し味噌やさいは「都度調理」に分類され、注文が入ってから調理担当がイチから作り始めるモノである。そのため野菜は、味噌タンメンや蒙古タンメンなどのあらかじめ仕込みで煮込まれたモノとは違い、中華鍋(北京鍋?)でシャキシャキに炒められたモノになる。更に五目味噌タンメンと同様、キャベツ、モヤシ、ニラ、キクラゲに加えて、ピーマン、タケノコが加えられるため、野菜ひとつ取っても豪華である。この野菜が調理される過程で都度調理独自の味付けがなされるため、スープも冷し味噌ラーメンとは異なる完全オリジナルなモノが完成する。

野菜を調理する過程でできた味噌ダレべースのスープと、冷し味噌ラーメンのスープがブレンドされ、個人的には冷やし味噌よりも脂が少なめでアッサリしているように感じる。

ただ、それは決して味が薄いとか、コクがない、という意味ではない。野菜の旨味が溶け込んだオリジナルスープは、激辛だの、そういったジャンルを超えて、純粋な料理の味として完成の域に達していると感じる。これよりも旨い味噌スープなんてこの世に存在するのか?

中本なので一応辛さの度合いにも言及をしておくと、正直冷し味噌よりも食べるのは辛い(つらい)と思う。舌に絡んだ唐辛子のカプサイシンは油溶性であるため油分が多い冷やし味噌はその油に溶けやすく、あまり辛味を感じにくいのであるが、この冷し味噌やさいは油分が冷し味噌よりかは若干少ないため、より辛く感じる。そして何よりも唐辛子が辛味に絡んだ大量の熱々野菜が辛さを増長させるのである。

野菜の甘味…?そんなものを感じる余裕は、この冷し味噌やさいにはないね。

ただ、味で言えば冷し味噌よりも好きであると言える。まあこれもその時期によって好みは幾らでも変わるので何とも言えないが、私の中で中本のラインナップは、冷し味噌と冷し味噌やさいがワンツーである。