偉大なる孤食

孤独を味わうことで、人は自分に厳しく、他人に優しくなれる。

蒙古タンメン中本 特製樺太丼

特製樺太丼

特製樺太丼 790円

またもまたも…またも蒙古タンメン中本からの至高の逸品「特製樺太丼」をご紹介いたす。丼というだけあって言うまでもないがラーメンではなくご飯の丼である。このブログが始まって以来の初のラーメン以外のグルメである。まあラーメン屋の丼なんで、結局ラーメン屋じゃねえかよという話だが。

そして本題、この特製樺太丼であるが平たく言うと「とても旨い麻婆豆腐丼」と言ったところか。ゴロっと大きく切られた豆腐に特製味噌を利かせた麻婆に挽肉、ばら肉、ブロック状のたけのことアクセント程度の薬味としてのネギを加えた丼。実際食べてみると信じられない程にシンプルで淡泊であり、そして辛い。

注文が入ってから作られる都度調理に分類されるが、これは調理人の腕前に左右されるほどまでに味の焦点の幅が狭い、とても難しい料理だと思う。豚肉やタケノコといった旨味を生み出す具材はあるにしろ、麻婆の味配分がこの料理の全てであり、そこのブレが料理の味のブレに100%に近い比率で直結するため、誤魔化しが一切きかないのである。

ただ、そこは信頼と安心の中本。多少のブレはありつつも、どの料理人も忠実にレシピを守り高水準の美麗なる料理を提供してくれる。

ライスの量は200g、300g、400gから選択でき、料金はどれも均一である。具材がシンプルなのであまりにもライスの量が多いと飽きが出てしまうので、200gか300gをおすすめする。ちょっと物足りなく感じてしまうかもしれないが、具材とのバランスを考えれば200gが一番最初から最後まで美味しく食べれる。個人的には。

ひたすらに麻婆とライスを掻き込む料理であるが故、口直しに水を飲みたくなってしまうが、ここで水を飲んでしまうと、辛さに慣れた口内の感覚がリセットされ、そこに激辛麻婆が容赦なく押し寄せてくるので注意である。

北極や冷やし味噌など汁物であれば水を飲まなくても最後まで食べきることはできるであるが、この特製樺太丼に関しては汁気がないので難しい。

その場合でも、サイドメニューのプチ味噌タンメンスープを注文すれば味噌汁感覚で汁気を補うことができるので、おすすめである。

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ラーメンだけではなく、ご飯ものまで手を出し始めたら、あなたはもう立派な中本マニアである。